空き家を所有している方必見!空き家を『資産』にする有効活用法
全国的に空き家が増え続けていて問題となっております。
空き家のまま放置しておくと劣化が進み、6か月も経つと住める状態に修復するのに30万円~50万円の費用がかかります。
また、地域の環境や治安の悪化が問題となったり、固定資産税の負担が増える等、空き家の所有者には頭の痛い問題ばかりが増えてしまうため、そのままにしておくと、空き家は『負債』でしかありません。
しかし、空き家を有効活用することにより、負担ばかり増える『負債』からお金を産む『資産』に変えることができるのです。
その方法としては、①売却 ②賃貸 ③担保化 ④公的借上げ の4つがあります。
売却する場合
市街地などの売りやすい場所にある場合には、空き家をお金に換えるもっとも現実的な方法です。
メリット
・まとまったお金が手に入る
・管理の負担が無くなる
・譲渡所得の3000万円特別控除が受けられる
デメリット
・立地が良くないと売れない場合がある
・建物はほぼ価値が無く、土地の値段でしか売れない
・古い建物や長期間放置されていた場合、解体費用分マイナスになることも
立地が良いなど売りやすい場合は、早めに売却することがポイントになりますね。
また、大手住宅メーカーの中には、自社物件について一般仲介よりも有利な価格で買い取りを行ったり、地域が限定的ですが買取保証を行っていたり、独自のプログラムがある場合もありますので、大手住宅メーカー物件を所有している方は、一度自社メーカーにご確認ください。
(「譲渡所得の3000万円特別控除」につきましては、こちらの記事もご覧ください。)
賃貸の場合
売却が困難な場合や家を壊したくない場合などは、賃貸に出すことになります。
メリット
・賃貸料の継続的な収入が得られる
・家を残すことができる
デメリット
・空室になるリスクがある
・賃貸トラブルが発生する可能性がある
・管理費用の負担がある
売却と同じように、立地が良いかどうかが関係してくるように思います。
また、借り手がつかなくて空室のままだと家賃収入が入らないだけでなく、管理会社へ支払う管理費用分マイナスになってしまいます。
需要があるかどうか、事前に調査が必要となります。
担保化する場合
担保化するとは、家を担保に入れてお金を借りることで、リバースモーゲージやリフォームローンの利用が想定されます。
メリット
・家を手放さずにまとまったお金が手に入る
・空き家活用のための有利なローンがたくさんある
デメリット
・家の価値100%の資金化はできない
・金利がかかる
・最後に家を売却しなければならない場合がある
空き家問題に対応するため、各金融機関でも特徴的な「空き家活用ローン」が用意されております。
(「空き家活用ローン」「リバースモーゲージ」については、こちらの記事もご覧ください。)
公的借上げ制度を利用する場合
一般社団法人移住・住みかえ支援機構(JTI)が提供している「マイホーム借上げ制度」を利用して賃貸するものです。
メリット
・空室の場合でも賃料保証が受けられるので安定収入になる
・終身で借り上げてもらうことができる
・定期借家契約なので、3年間の期間終了ごとに明け渡し請求できる
デメリット
・賃料は、一般市場の8割程度になる
・制度利用前に建物検査などの費用がかかる
「マイホーム借上げ制度」を利用する場合は、一般市場の賃料よりも低くなってしまいますが、空室の場合でも賃料保証があるので、年金のように安定収入が期待できます。
(「マイホーム借上げ制度」については、こちらの記事もご覧ください。)
上記のように、それぞれメリット・デメリットがあります。
家を手放す気があるかないか、管理費用や税金はどの程度必要かなど、それぞれの事情によって異なってきますので、上記メリット・デメリットを参考に、ご検討ください。
(空き家の売却を検討する際は、↓こちらも参考になりますよ。)