気になる!住宅ローン審査の「事前審査」とはどんなもの?
マイホームを購入するにあたり、住宅ローンを借りる方がほとんどだと思いますが、誰でも好きなだけ借りられるわけではありません。
借り入れする方の職業や年収、購入する物件などによって、「借り入れができるか否か」、「いくら借りられるか」が大きく違ってきます。
そんなことは当然知っているという方が多いと思いますが、恥ずかしながら、当初、私は全く知りませんでした。
転職したばかりの20代で年収も300万円程度しかなかったのに、3000万円くらいは余裕で借りられると思っており、一流ハウスメーカーの住宅展示場ばかり強気で見て回っておりました(一流メーカーの住宅の値段も全く分かっていませんでした・・・)。
見に行っても全く相手にされないところもありましたが、今思えば当然ですよね・・・。
その後、いくつかのハウスメーカーで住宅ローンの事前審査を申し込み、現実を知ることになるのでした・・・。
お金を貸す側からすれば、全く見ず知らずの相手に、数千万円ものお金を数十年という長期間にわたって貸すわけですから、きちんと返せる人なのかどうか、しっかりと審査するのは当然のことですよね。
その住宅ローンの審査には、「事前審査」と「本審査」があり、事前審査に通らないと本審査まで進めません。
今回は、まず「事前審査」について見ていきたいと思います。
「事前審査」は何をチェックされるか?
事前審査の時にも、本審査と同じような借入申込書を書く場合もありますが、本審査のように大量の添付書類は必要なく、本人確認のための運転免許証等と、年収を確認するための源泉徴収票等さえあれば、事前審査の申込はできます。
そのため、事前審査で見られているところは、次の2点だと言われています。
・返済負担率(年収に対する年間総返済額の割合に無理がないか)
・個人信用情報(信用情報にキズがついていないか)
上記2点のチェックのみがメインであるため、即日または遅くとも翌日には審査結果が出るのです。
他の項目については、添付書類が無いと判断できませんので、事前審査にはほとんど関係してきません。
(「信用情報」については、こちらの記事もご覧ください。)
「事前審査」で必要な書類は?
最近は、インターネットで事前審査の申し込みができる金融機関が増えてきておりますが、一般的には次のような書類を提出します。
借入申込書
各金融機関所定の用紙に、本人の住所、氏名、生年月日、勤務先や収入、勤続年数、物件の値段や借入希望額、既存の借り入れの状況等の情報を記入します。
個人情報の取り扱いに関する同意書
金融機関が取得する申込者の個人情報について、利用の目的、第三者への提供、信用情報機関への登録などについての同意を求める書面です。
事前審査申込書
「事前審査」を申し込む書面に署名捺印して提出します。
この際、実印での押印が必要な場合もあります。
本人確認書類
次のうち、いずれか1つを提出することが多いです。
日本国籍の方:運転免許証、パスポート、健康保険証、住民基本台帳カード、住民票、印鑑証明書
外国籍の方:在留カード、特別永住者証明書、外国人登録証、住民票等で永住資格を確認できるもの
収入を証する書面
会社員等の給与収入の方は源泉徴収票、自営業等の給与収入以外の方は確定申告書・納税証明書、法人代表者の方は法人決算報告書・法人納税証明書
最後に
以上のように、住宅ローンの「事前審査」は、ほとんど手間がかからず簡単に申し込みができて、審査結果もすぐに分かるものです。
だからと言って、気楽に考えてよいものではありません。
どれだけ高収入で安定した仕事に就いていても、「返済負担率」と「個人信用情報」がダメなら、事前審査にすらパスすることはできませんので、注意が必要です。
もし、事前審査に落ちてしまったら、別の金融機関にすぐに申し込んでも同じ結果になる可能性が高いので、まずは「返済負担率にもう少し余裕をもたせる」、「個人信用情報を取り寄せてチェックしてみる」等の対策をとってから、再チャレンジするようにしてください。