「フラット35」とは
固定金利住宅ローンの代表的な商品で、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する全期間固定金利の住宅ローンです。借入時に返済終了までの金利と返済額が分かるので、毎月の家計や将来のライフプランを立てやすい住宅ローンと言えます。
借入期間は最長35年で、20年以下と21年以上で借入金利が分かれており、20年以下の方が低金利となっております。
フラット35のメリット
フラット35には、次のようなメリットがあります。
ずっと変わらない安心の固定金利
金融情勢の動きに関係なく、借入時から返済終了まで返済額が変わらないので、金利の動きを気にすることなく、安心してライフプランを立てられます。
質の高い住宅は一定期間金利引き下げ
省エネルギー性、耐震性、バリアフリー性、耐久性・可変性について、質の高い住宅を取得する場合には、一定期間金利が引き下げになります(フラット35S)。金利引き下げの対象となるためには、次の技術基準のうち1つを満たしていることが必要になります。
・省エネルギー性:高い水準の断熱性等を実現した住宅
・耐震性:強い地震に対して、倒壊・崩壊しない程度の性能が保証された住宅
・バリアフリー性:高齢者が日常生活を行いやすくした住宅
・耐久性・可変性:耐久性を有し、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた住宅
上記の一定の基準を満たすと、当初5年間、フラット35の金利から0.25%引き下げられます(金利Bプラン)。
「金利Bプラン」の技術基準よりさらに高性能な技術基準を満たした住宅を取得する際には、当初10年間、フラット35の金利から0.25%引き下げられます(金利Aプラン)。
保証料0円、繰上返済手数料0円、保証人も不要
一般的な住宅ローンを借り入れる際に必要となる保証料はかかりません。保証人も必要ありません。
また、返済中に繰上返済や返済方法の変更を行う際も、手数料はかかりません。
セカンドハウスや親族が住むための住宅にも利用できる
休日や週末に過ごすセカンドハウスや、両親や子供が住むための住宅購入にも利用OK
審査が緩やかで申し込みしやすい
職業や勤続年数等が申込み条件でなく、幅広くいろいろな方が申し込み可能。
個人事業主など収入が不安定な方でも、比較的利用しやすくなっています。
返済中も安心サポート
多様な返済方法変更のメニューをそろえており、返済日の変更、一定期間の返済額減額、ボーナス返済のとりやめなど、返済の悩みに対して、事情に合った返済方法の相談に応じてくれます。
フラット35利用の条件
フラット35を利用するには、次のような条件があります。
申込者の条件
- 申込時の年齢が70歳未満
- 日本国籍の方、永住許可をうけているか又は特別永住者の方
- 年収に占める全ての借り入れの年間合計返済額の割合が、年収400万円未満は30%以下、年収400万円以上は35%以下(収入合算も可能)
物件の条件
- 住宅の床面積が、一戸建ての場合は70㎡以上、マンション等の場合は30㎡以上
- 住宅の耐久性等について、住宅金融支援機構が定めた技術基準に適合していること
- 土地の取得費を含む建築費・購入価格が1億円以下の住宅
借入額
100万円以上8000万円以下で、土地の取得費を含む建築費・購入価格の100%以内
返済期間
次のいずれか短い方の期間内(1年単位)
・15年以上35年以内(但し、申込人の年齢が60歳以上の場合は10年以上)
・完済時の年齢が80歳となるまでの年数(申込時年齢は1年未満切り上げ)
フラット35の利用が向いているのはこんな方
上記のようにフラット35は、返済額が金利動向に左右されないため生活設計が立てやすいという特徴があり、審査が通りやすい、保証料や繰上返済手数料0円等、様々なメリットがありますので、次のような方に向いております。
・金利変動が不安な方
・計画的に返済したい方
・生涯にわたって返済額を安定させたい方
・今後、教育費の負担が大きくなる方
・収入合算をしないと資金計画を立てるのが難しい方
私もフラット35で返済中ですが、やはり金利動向に左右されず返済額が変わらないという安心感が一番です。
共働き・子育て世代の方には、メリットが大きい住宅ローンだと思います。