【共働きの選択】住宅ローンを組んで家を買うか、賃貸にするか、共働きの子育て世帯はどっちがよいか?

【共働きの選択】住宅ローンか賃貸か?共働き子育て世帯はどちらがよい?

マイホームを買うか、賃貸にするか、昔からよくある議論です。

マイホームを買うと、固定資産税や修繕費、住宅ローンの利息など余計な出費がかかるから、マイホームは「負債」になるとして、賃貸の方が良いという意見も多いです。

しかし、共働きの子育て世帯にとっては、住宅ローンを組んでマイホームを買うことは、メリットが多い「資産」になると言えます。

買う場合と賃貸の場合のそれぞれについて、「生涯収支」と「万が一の保障」について、比較してみていきたいと思います。

マイホームを買う場合

住宅ローンを組んでマイホームを買う場合の「生涯収支」と「万が一の保障」について、次の事例で検討します。

事例

地方都市にて新築一戸建てを購入 (土地:1500万円、建物:2000万円)

住宅ローン 3150万円借り入れ(土地・建物総額の9割) 借入期間:35年 金利:1.5%

元利均等返済 ボーナス払い無し 毎月9万7000円返済

買う場合の生涯収支

土地・建物総額の9割である3150万円を、期間35年で金利1.5%で借り入れすると、毎月の返済は9万7000円になります。

例えば、現在35歳の夫婦が上記事例で購入したとすると、35年完済後である70歳には自分のものになります。

それから20年後の90歳まで生きたとして、その間の固定資産税や修繕費用が年間30万円だとすると、亡くなるまでに20年×30万円=600万円の出費が必要になります。

その一方で、建物の価値はほとんど無くなりますが、土地はそのまま残りますので価値(1500万円)が変わらなければ、上記600万円との差し引きで、900万円が残ることになります。

(「固定資産税」については、こちらをご覧ください。)

【要チェック】住宅「購入後」にかかる税金について(固定資産税・都市計画税 編)

買う場合の万が一の保障

住宅ローンを借りる際には、団体信用生命保険に加入することになります。フラット35の場合、共働きの夫婦で連帯債務で借り入れをすると、夫婦2人とも加入することもできます(デュエット)。

そのため、万が一、病気や事故で住宅ローンを借りた夫(または妻)が亡くなった場合には、保険金で住宅ローンが完済されるので、家は残されて家族のものとなり、それ以降の住居費はかからなくなります。

フラット35の団信デュエットの場合は、夫または妻のどちらか一方だけが亡くなった場合でも、全ての住宅ローンが完済されますので、共働き夫婦にはかなりのメリットがあります。

賃貸の場合

次に、賃貸の場合の「生涯収支」と「万が一の保障」について、次の事例で見ていきたいと思います。

事例

地方都市で、上記と同程度の新築戸建て賃貸を借りると想定。

賃料:毎月8万5000円

賃貸の場合の生涯収支

上記と同じように、現在35歳の夫婦が、家賃8万5000円で賃貸に住んだ場合、35年間は毎月1万2000円住居費が安く済みます。

これを金利1%で積み立てておくと、35年後には約603万円貯まります。

しかし、その後も賃料がかかりますので、20年間で8万5000円×12か月×20年=2040万円かかり、上記貯金との差し引きで1437万円の赤字になります。

賃貸の場合の万が一の保障

賃貸の場合には、上記のような団体信用生命保険のような制度はありませんので、万が一のことがあった場合には、残された家族は住むところに困ることになってしまいます。

まとめ

上記事例による比較の場合には、住宅ローンを借りてマイホームを買った方がメリットが大きいです。

実際には、賃貸の場合でも、より賃料の安いところに引っ越したり柔軟な対応ができるので、もっと出費は抑えられると思いますが、共働きの子育て世帯にとっては、「万が一のときに家族に家を残せる」ということで、買う方がよりメリットが大きいと思います。

私自身も、フラット35を妻と連帯債務で借りており、団信デュエットに加入しておりますので、万が一の時でも家族に家を残せるという安心感があります。

このように、共働きの子育て世帯にとっては、住宅ローンを借りてマイホームを買うことは、メリットが多い「資産」になると思いますので、共働きの子育て世帯の方は、一度シミュレーションしてみてくださいね。

(共働きの子育て世帯におススメの住宅ローン、「フラット35子育て支援型」については、こちらをご覧ください。)

【子育て世帯必見】子育て世帯の借入金利を引き下げる!「フラット35子育て支援型」とは?