もっと気になる!住宅ローン審査の「本審査」とはどんなもの?
住宅ローンを借りるには、誰でも好きなだけ借りられるわけではなく、審査をパスする必要があります。
住宅ローン審査には「事前審査」と「本審査」があり、それぞれいくつもの書類を提出して審査されます。
(「事前審査」については、こちらの記事もご覧ください。)
今回は、一番気になる「本審査」について見ていきたいと思います。
住宅ローンの「本審査」は何をチェックされるか?
住宅ローンの「本審査」は、「事前審査」よりも多くの書類を提出する必要があります。
本人の確認、借入意思、返済の継続性はもちろん、融資対象となる物件についても、しっかりチェックされます。
主にチェックされるポイントはこちらです。
・本人確認(申込者本人で間違いないか)
・借り入れ意思の確認(申込者本人が借り入れをする意思があるか)
・勤務形態・収入の確認(返済を継続していくことができる人か)
・資金計画の確認(借入金額や自己資金、返済負担率に無理がないか)
・担保となる物件の確認(万が一のときに資金を回収できるか)
提出された書類等から、上記ポイントを満たしているか確認し、融資しても問題ないか判断する必要があるため、審査には3日から1週間程度かかるのが一般的です。判断が難しい案件の場合、1カ月程度かかる場合もあるようです。
住宅ローンの「本審査」で必要な書類は?
基本となる書類
- 借入申込書(兼保証委託契約書)
- 個人情報の取り扱いに関する同意書
- 団体信用生命保険申込書(兼告知書)
- 住宅取得以外の借入状況等の確認書類
- 住民票謄本
住宅ローンの申し込みの際に用意する基本的な書類です。
申込者本人の借り入れ意思の確認や、個人情報の取り扱いに関する同意を確認するために必要となるものです。
本人・勤務先の確認書類
- 運転免許証、パスポート等
- 健康保険証
住宅ローンの利用者が申込書に署名捺印した人と同一人物か確認したり、申込者の雇用形態の確認のために必要になります。
健康保険証では、特に、事業所名で勤務先の確認と、資格取得年月日で勤続年数の確認が申込書の記載と一致するか確認されます。
収入の確認書類
- 源泉徴収票、公的所得証明書(給与所得者)
- 確定申告書、納税証明書(事業所得者)
申込者の収入状況について確認するための書類です。
現在の年収や、将来にわたって安定した収入が得られるか、返済能力を判断するために必要となります。
物件の確認書類
- 不動産売買契約書
- 工事請負契約書
- 工事見積書
- 重要事項説明書
- 建築確認申請書・建築確認済証
- 不動産登記事項証明書
- 公図
- 地積測量図
- 建物図面
購入する土地・建物について確認する書類です。
住宅ローンは、対象となる物件を担保とします。万が一、返済ができなくなってしまった場合は、担保となっている物件を競売するなどして回収することになるため、担保として価値がある物件か、内容を確認する必要があります。
最後に
住宅ローンの「本審査」は、上記の通りたくさんのチェック項目があり、ちょっとハードルが高そうに思えます。
確かに、そう簡単な話しではありませんが、金融機関が最終的に判断するポイントは次の2点です。
・きちんと返してくれる人か
・担保として価値がある物件か
金融機関ごとに審査基準はそれぞれであり、案件ごとの個別判断ですが、この2点は全ての方に共通していえるものです。
なので、安定した収入、無理のない資金計画、信頼できる施工業者選びができれば、そんなに難しいものではありません。
だって、昔の私でも審査パスしてますから(笑)
現在の家計や将来のライフプランを見直す良い機会にもなりますので、ぜひ頑張ってください!