「マイホーム借上げ制度」で地方創生

全国の地方自治体が抱える課題

現在、全国の地方自治体では、次のような課題を抱えております。

・地域の高齢化

・空き家対策、空き家の有効活用

・地方創生に伴う施策

これらの課題に対し、地方公共団体と一般社団法人移住・住みかえ支援機構(略称:JTI)、JTIに加盟する協賛事業者が連携して、「マイホーム借上げ制度」の導入・利用が進んでいます。

「マイホーム借上げ制度」については、何度か紹介しておりますが、JTIが運営している制度で、シニア世代の方々が所有するマイホームを資産化し、良質な住宅の環境を実現するしくみで、次のような特徴があります。

・シニア(原則50歳以上)の皆様の住宅を借り上げて転貸し、安定した賃料収入を保証

・万が一の場合でも、高齢者住宅財団による保証があり安心

・空室になっても、規定による保証賃料をお支払い

・マイホームの資産価値向上

 

シニア世代のマイホーム活用法としては、通常の不動産業者を介した賃貸借も考えられますが、その場合は次のような不安があります。

・マイホームに戻りたくなっても、簡単には契約を解除できない

・空室になった場合、家賃収入がなくなる

これに対し、JTIの「マイホーム借上げ制度」なら、

・期間3年の定期賃貸借契約なので3年毎に戻るチャンスがある

・空室時でも、規定の保証賃料支払いを約束

なので、上記の不安を解消することができます。

この「マイホーム借上げ制度」を取り入れることは、住宅の所有者の方へのメリットだけでなく、その地域の地方自治体にも様々なメリットがあります。

「マイホーム借上げ制度」導入による地方自治体のメリット

「マイホーム借上げ制度」の導入に伴う地方自治体のメリットとして、次のようなものが挙げられます。

住宅の有効な循環

・空き家を有効活用する手段として住民に紹介

・高齢化した地区に対し、自治会との連携を深めながら制度を導入し、地域の活性化を図る

地域の活性化

・安定した賃料収入により、シニアの住替えをバックアップ

・安価で良質な住宅供給を通じて、子育て世代の流入を促進

・管理会社となる地元宅建業者との連携強化

良質な住宅ストックの増加

・借上げ対象物件は、一定の耐震基準をクリアーしている

公的なイメージ

・「マイホーム借上げ制度」は、高齢者住宅財団の認可を受けた非営利団体であるJTIが運営する公的な制度であるため、市民に紹介しやすい

移住先の紹介

・県外・市外など地域が変わる移住や、移転に伴うサポートの紹介についても、JTIの協賛事業者のネットワークを活用し、実施することができる

 

このようなメリットを活かし、既に多くの地方自治体が「マイホーム借上げ制度」を利用しております。

以下に一部の実例をご紹介します。

・群馬県・・・群馬県空き家活用・住みかえ支援事業をスタート

・栃木県・・・栃木県住生活支援協議会を設立

・埼玉県・・・鉄道事業者と協定を結び、住替え促進の取り組みを情報発信

・和歌山県・・・県や市の窓口に「マイホーム借上げ制度」の相談窓口を設置

・東京都武蔵野市・・・武蔵野市開発公社が窓口となり、各種補助を実施

・神奈川県川崎市・・・川崎市住宅供給公社が窓口となり、制度導入を実施

・千葉県流山市・・・市と自治会が連携を取りながら制度導入を実施

・千葉県市川市・・・住環境整備課を窓口として制度導入

・千葉県船橋市・・・住宅政策課を窓口として制度導入

・茨城県水戸市・・・都市計画部住宅課にて制度の告知を開始

・京都府京都市・・・都市計画局まち再生・創造推進室を窓口として制度の周知を開始

・兵庫県神戸市・・・すまいるネットを窓口として制度導入

・兵庫県三田市・・・住まいの相談窓口を設置し制度導入。費用補助制度あり。

・兵庫県西宮市・・・すまいづくり推進課にて制度告知開始。改修費用補助制度あり。

この他にも、たくさんの地方自治体が「マイホーム借上げ制度」を導入しておりますので、ご自身の地方自治体もホームページ等でご確認ください。